〜全英への道〜ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブは、
2019年5月30日(木)~6月2日(日)の4日間で開催されました。
ギャラリー、ボランティア、協賛企業の皆様の
ご支援ご協力により、大会は無事に終了いたしました。

Result大会結果

8,016ヤードの“世界基準”を制したのは
11年連続ツアー優勝を飾った池田勇太 選手

全長8,016ヤード――――。日本男子ツアー最長セッティングを更新し、ショットの飛距離と精密性が求められた「第49回 ~全英への道~ ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」。ラフこそ昨年より短く設定したものの、アンジュレーションに富んだフェアウェイ、そして、うねりのある高速グリーンは、まさに“世界基準”。海外のメジャー大会を彷彿とさせるコースセッティング・コンディションに多くの選手がコース攻略に手を焼き、スコアメイクに苦しんだ。それでも、大会初日には木下稜介選手が3番ホールでアルバトロスを達成するなど、予選から大いに盛り上がりを見せ、147ストローク・3オーバーまでの70名が決勝ラウンドへと進出。決勝ラウンド1日目には、池田勇太選手が前半の4連続バーディで波に乗ると、16番ホール終了まで1イーグル、8バーディ、1ボギーの9アンダーと異次元のゴルフを披露。しかし、上がり2ホールで3つスコアを落とし、2位のC・キムと1打差で最終日を迎えることとなった。風も弱く穏やかな天候となった最終日。下位に付け入る隙を与えない貫禄のゴルフで首位を守り、池田選手がトータル281ストロークの7アンダーで優勝。5年連続となる全英オープン出場の切符を手にしたほか、初優勝を飾った2009年から11年連続での優勝はツアー歴代2位の記録となった。一方、ザ・ロイヤル ゴルフクラブ所属の小田教久選手と松田一将選手の活躍に期待がかかったが、予選通過とはならなかった。

優勝 池田勇太 選手
【トータル 7アンダー(281ストローク/70・74・66・71)】

8,000ヤードを自分のモノにした池田勇太選手 が
ツアー通算21勝目を飾る

池田選手にとって8,000ヤードを超す難セッティングは“ちょうどいい”距離だった。予選2日間は実測7600ヤードほどで戦い、大会3日目についにベールを脱いだ日本男子ツアー最長セッティングとなる8,016ヤード。多くの選手はその距離の長さに悲鳴を上げたが、池田選手は違った。ドライバーをしっかりと振り切り、飛距離を稼ぐと、持ち前の正確なショットでグリーンを確実に捉え、チャンスにつなげる。グリーン上では、3週間前から起用したという、憧れの尾崎将司選手が90勝記念で作ったL字パターが冴え渡り、難解なグリーンも見事に攻略した。大会3日目に大会ベストスコアとなる66をたたき出すと、その勢いで優勝をもぎ取った。「8,000ヤードを超すコースは日本ではザ・ロイヤル ゴルフクラブしかない。この距離で戦うことで男子プロの技とパワーと見てもらえる。来年は1日(大会3日目)だけじゃないコースセッティングをお願いしたい。今年は66(6アンダー)でベストスコア賞もいただいたけど、16番ホールまで9アンダーできていたので、来年は8,000ヤードのセッティングで更新したいと思います」と世界基準のコースへのリベンジを誓った。

池田勇太 選手コメント

8,000ヤードのコースにどう挑んでいくか。ドライバーもいつも以上に飛ばすためにはどうすれば良いか。どう攻めれば良いか。そういったことを考えさせられ、きっちり作れるのがこのコースだと思います。ものすごく距離が長いとは感じなかった。(大会3日目に)16番ホールまで9アンダー出せたのは自信になりました。来年はもう一度、8,000ヤードで自分の作ったコースレコードを抜きたいですね。今回の優勝で11年連続のツアー優勝になりましたが、ジャンボさんの記録(15年連続)を目指していかなきゃいけないし、それよりももっと勝つこと、勝ちを積み重ねていくことが大切。「強いね」と思わせられるようなプレーヤーになりたいです

池田勇太 選手、チャン・キム 選手、朴相賢 選手。
そして、ガン・チャルングン 選手が全英オープンへの出場権を獲得!

「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」は全英オープン出場権獲得のJGTツアー最終予選会を兼ねており、出場権有資格者を除く、上位4名に7月18日~21日に北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュで開催される第148回全英オープンの出場権が与えられました。見事、その権利を獲得したのは、優勝の池田勇太選手、2位のチャン・キム選手、そして、3位タイで朴相賢選手、ガン・チャルングン選手が出場権を獲得。この「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」で求められた瞬時の対応力と強い忍耐力。そして粘り強いプレーで、全英オープンでの活躍にも期待。

選手コメント

池田勇太 選手
【トータル 7アンダー(281ストローク/70・74・66・71)】

今季初優勝で5年連続8回目の全英オープンへの出場権を獲得

海外メジャーは4大会しかなく、限られた選手しか出ることができないステータスのある試合。海外の試合に挑戦したいという気持ちは昔から変わらない。ここ数年は毎年出させてもらっているからこそ、今年は出られないかもしれない。という寂しさがあったと思います。だからこそこのミズノオープンで出場権を得られたことは、嬉しく思います。どこまでも貪欲に挑戦していきたいと思うので、その機会がまた増えたことを嬉しく思います。

チャン・キム 選手
【トータル 6アンダー(282ストローク/69・73・69・71)】

平均320y越えの飛距離を武器に2年ぶり2度目の出場権を獲得

この大会は全英オープンにいくことを目標にしていたので、優勝には届かなかったが、その目標を達成できたので嬉しかったです。全英オープンでは、良い結果を残せるように頑張ります。

ガン・チャルングン 選手
【トータル 4アンダー(284ストローク/69・73・74・68)】

2週連続のトップ10入りで初の海外メジャーの出場権を獲得

全英オープンの出場権が得られて、初優勝と同じぐらい興奮しています。シンガポールオープン、ダイヤモンドカップでもチャンスがあり、今回はミズノオープンでのチャンスを手にすることができてよかったです。メジャー大会は初めてなので、色々と経験していきたいです。

朴相賢 選手
【トータル 4アンダー(284ストローク/74・71・72・67)】

最終日の猛チャージで2年連続2回目の全英への切符を獲得

全英オープンは2度目の出場で、また出場することができて嬉しく思います。前回よりも良い成績を出せるように頑張りたいです。

ザ・ロイヤル ゴルフクラブ所属プロ

松田一将 選手

グリーン周りのレベルを高め来年のリベンジを誓う

今年は本戦への推薦ではなく、予選会から勝ち上がって出場権を獲得できたので、気持ち的に楽なところはありました。去年よりは上位に行けるという気持ちで挑みましたが、課題のショットの調子は良かったものの、アプローチとパターが良くなかったですね。今年はショットが良いのに、ティーショットでOBを打ったり、パターが入らずダボになったり…。初日の前半(インスタート)は調子がよく、18番ホールの順位ボードに自分の名前がトップタイにあって、そのときから緊張してしまいました。「このバーディパットを入れたら単独トップ」と、欲をかいたところから少しリズムが狂い始めましたね。2日目もアプローチとパターが良くならず、昨年大会(2018年)はショットの精度が課題でしたが、今年はグリーン周りのプレーに課題として残りました。来年のミズノオープンまでにその課題を克服してリベンジしたいと思います。

小田教久 選手

夢にまでみたレギュラーツアーを2日間戦い抜いた

普通ではありえない経験をさせてもらった日本カバヤ・オハヨーHDの野津社長、それに鈴木規夫プロにはとても感謝しています。2017年にプロテストに合格して、こういった男子のレギュラートーナメントに出場することが目標だったので、まさに夢が叶った2日間でした。初日は緊張こそしていましたが、守りのゴルフに徹したのでスコアをまとめることができましたが、2日目はスコアを伸ばさないと予選通過できないことは分かっていたので、攻めのゴルフに切り替えました。その結果、ミスが続いて流れが悪く、スコアメイクに苦しみました。スタートの10番ホールでは誤球もあったり…。流れが悪かったですね。やはり、レギュラーツアーでは飛距離が必要だと痛感しましたが、それでも楽しく2日間プレーできたのは自信にも繋がったので、7月のシニアツアー予選会に繋げて結果を出したいと思います。ありがとうございました。

Topicsトピックス

  • 池田勇太 選手が大会3日目
    コースレコード66ストロークをマーク

    大会3日目、首位と8打差の23位からスタートした池田選手が1イーグル8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで66ストロークで大会コースレコードで回り、通算6アンダーで単独首位に浮上した。

  • 優勝者には副賞として
    オハヨー乳業の“BRULEE”1年分が贈呈

    優勝した池田選手は今回より特別協賛としてついた日本カバヤ・オハヨーホールディングス㈱のカバヤ、オハヨー製品1年分も獲得。商品は「あなたの禁断の時間をカタチにした、オハヨーだからこそできる世界基準のアイスブランド“BRULEE”が贈られました。